資金を増やす!売上アップにこだわらず、利益率アップを目指しましょう

中小企業の経営者にとって、お金に関する悩みは常につきまとってしまうものです。

売上があがっても手元資金は増えず苦労ばかり増えてしまう、といった経営者は少なくないでしょう。

資金を増やす方法を知らないと、いくら頑張って売上を上げても資金は増えません。
売上アップを追い求めるよりも、キャッシュを増やす経営を目指していきましょう。
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売上を求めて利益率を忘れてしまう会社は倒産してしまいます

大企業と違って、中小企業にとって売上はさほど重要ではありません。

中小企業にとって一番重要なのは、どれほど手元に使える資お金があるか、ではないでしょうか。

会社はどんなに赤字でも倒産することはありません。
会社が倒産するのは手元の資金が尽きた時です。

売上をいたずらに追い求ると、それまでに投資した資金の回収や運転資金の調達に追われることになります。
その結果、計画した売上が達成できず、それらのストレスによって健康を害してしまったら、何のために事業を続けているのか分からなくなってしまいます。

そのためにも資金の「入」(攻撃)部分だけに着目するのではなく、資金の「出」(防御)部分にもっと注力する必要があります。

 

 

資金を増やす

例えば売上が10億円の会社で、営業利益率が1%、利益1,000万円の会社の場合、売上の中から9億9,000万円が仕入や経費で消えていることになります。

この会社が、利益をさらに1,000万円増やし資金改善を目指すとしたら、売上を倍に増やすよりも、仕入や経費を削減する方が明らかに現実的です。
※同じ利益率1%で1,000万円の利益を増やすには、売上10億円増加が必要になります。

これは経営者の意思決定で可能なことであり、また、経営者の決断次第でやれることです。

利益率を改善し、その改善により増えた資金を利用して、より利益率を改善できるような体制を作れるように常に考えながら経営をしていくと、売上の増加に頼らない資金の増加が可能になります。

経営者は、5年後の資金をいくら増やすか、10年後の資金をいくら増やすか、またその増えた資金をどう投資に活かすか、経営をしていく上で常に意識する時間が必要になります。

お金に悩んでいる時間を減らし、そういった時間を増やしていきましょう。

 

 

会計事務所を利用しましょう

資金が中々増えないことに悩んでいる経営者が、税務顧問である会計事務所を単なる会計帳簿の記帳屋さんと考えているのであれば、会計事務所に対して、自社の資金が増えない理由など一度質問をしてみましょう。

利益率を意識して資金を増やしていくためには、意思決定に必要なタイムリーな財務情報が必要となってきます。

会計事務所に丸投げをして月次試算表の完成が遅くなると、利益や資金がどれだけ増えたかわかるのが、だいぶあとになってしまいます。

そうならないためにも、タイムリーな財務情報を把握するために、自社でどこまでやって会計事務所に何を依頼するか会計事務所と改善の相談をするなど、一度体制の見直しをしてみましょう。

 

 

まとめ

資金に余裕ができると経営に集中することができ、より良い仕事が出来るようになりますし、お客様も選ぶことができます。

売上を追い求めるときりがありません。
利益率を改善して再投資を続けていった結果自然と売上が伸びてきた、というのは喜ばしいことですが、売上アップ第一主義は大変危険です。

 

【編集後記】
昨日は「バトルスタディーズ」という漫画本をkindleで購入し読んでみました。
主役はDL学園の野球部(作者はPL学園野球部出身)で、野球部代々継承してきた伝統(教育)などが描かれており、ほぼ実話に沿って書かれた内容だと思います。

野球好き(特に高校野球経験者)にとっては、すごく面白い内容で野球のプレーについての勉強にもなると思います。即、全巻買ってしまいました…(・_・;)

大学野球部時代の強豪校出身の先輩・同期・後輩を振り返ってみると、なるほど確かにそういう経験をしてきてたんだな~、という懐かしい気持ちになりました。

今は時代とともに、そういった伝統は「悪」とされがちですが、個人的には憧れのユニフォームを着るためには伝統も必要だと思っています。

私の場合は、大学野球部の4年間で人間としての基礎が形成されたと今は実感しています。

 

【昨日の1日1新】
バトルスタディーズ

 

【昨日の自己投資】
読書(予想どおりに不合理/ダン・アリエリー)
USCPAの試験勉強(FAR)

 

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この記事を書いた人

1978年9月 茨城県水戸市生まれ、埼玉県春日部市育ち。
東京都渋谷区在住。愛犬は5歳、娘3歳。
趣味は、野球(毎週土曜日・日曜日)、愛犬の散歩。

雇われない・雇わない生き方である「ひとり税理士」として活動しています。

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