『日本の有休消化率が低い』のニュースから感じること。そうなるには理由がある

今月の11日、エクスペディア・ジャパンが発表した有給休暇の国際比較調査によると、日本の有休消化率は50%であり、調査した世界30カ国・地域中、最下位だったそうです。

どのニュース報道でも「有休消化率が低い」=「悪いことだ」=「有給休暇をもっととらせる環境が必要だ!」というニュアンスを含んでいますが、ことはそう単縦ではないのではないでしょうか。

※平和祈念像より

 

目次

文明・民族性の違いを無視している

良い悪いは別として、日本人は古来より働くことを美徳と捉えています。

人が動くと書いて「働く」となりますが、この言葉は日本オリジナルのもので鎌倉時代に作られたそうです。(中国語では働くことを「工作」)

働くことは人が生きていく上で欠かせないものである、と古来より考えられていたと思われ、また、そのことは記紀神話において八百万の神々がよく働くことからも分かります。

なお、欧米人の思想の土台となっているキリスト教では、少なくとも「働くことが善(美徳)である」という教えはしておらず、また、休むことは神から与えられた知恵であるとされています。

日本の場合はこういった”休み”に対するはっきりとした思想を持っていないため、あくまで「休み=会社が与えてくれるもの」と考えている人が多いのではないでしょうか。

そんな文化、民族性の違いを無視し統計をとり比較をし、「さあ世界に合わせて休みをとりましょう!」と言ったところで何も変わらないのが現実ではないでしょうか。

 

会社に頼るのではなく、自分で働き方を選択する時代がくる

「海外の会社は長期の有給がとれるのに、何でうちの会社は休みがとれないんだ!」と嘆いていても問題は一向に解決しません。

もし長期で休みがとりたいのであれば、転職、もしくは独立などをして自分自身の働き方や環境を変えないと、達成するのは不可能でしょう。

まだまだ日本には、長時間働くことが良しとされる風潮がある企業が多いのが現実です。

経営者や上司が「休みは会社が与えるもの」と考えているうちは、その問題が解決することは今後もないでしょう。

ならば自分自身で環境を変えてしまうのが一番です。

政府も「働き方改革」とは言っていますが、実際としては「働かせ方改革」と言っても良いでしょう。

勤務している側がいくら頑張って「働き方」を変えようとしても、限界があります。

働き方を自分自身で考える時代がやってきています。

「働く=悪」「休む=善」といった報道に囚われることなく、自分自身がどういった働き方をしていきたいか、そして自分自身に長期休暇が必要なのか、自分の頭で考えることが重要なのではないでしょうか。

そしてそれらをコントロールするためにはどういった事が必要なのか。

政治家や会社が、それぞれ個人の理想の生活パターンを完遂する事は不可能です。

ならば自分で成し遂げる。

自分の足で踏み出していく「勇気」が必要になる時代がやってきています。

 

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【編集後記】

アメリカのサンフランシスコに続いて、フィリピンのマニラにも「慰安婦像」が設置されたそうです。

こういった行動をとられるのは非常に残念ですが、設置した側に何を言っても無駄でしょう。

すでに慰安婦問題は、事実か事実でないか、というよりも感情論になっています。

日本としてはこういった感情に感情でぶつかっても軋轢が増すだけなので、粛々と世界各国から日本の信頼を増す努力をしていくしかなさそうです。

それにしても韓国側のこういった行動は、韓国自身にどういった国益をもたらしているのか、つくづく疑問に感じています。

日本からの観光客も減り、日本国内の韓国離れが加速するのは目に見えています。

考えられる事としては、韓国内の不満を自国に向けさせないために行なっている、という事でしょうか。

それが韓国の未来を良い方向に導くとは到底思えません。

韓国政府が自国の未来のためにやるべき事は、韓国と日本の良いところ悪いところをしっかり分析し、双方が双方を補填出来るよう日本政府と協力していくことでは無いでしょうか。

憎しみは憎しみしか生みません。

儒教には、憎しみを礼儀によって矯正する教えがあります。

歴史を軽んじてきた結果が、今の韓国を作っているのかもしれません。

 

【昨日の心・技・体】
心:読書(スーパー経理部長が実践する50の習慣/前田康二郎)
技:なし
体力:@自宅トレ
・インナーマッスル×3セット

 

 

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この記事を書いた人

1978年9月 茨城県水戸市生まれ、埼玉県春日部市育ち。
東京都渋谷区在住。愛犬は5歳、娘3歳。
趣味は、野球(毎週土曜日・日曜日)、愛犬の散歩。

雇われない・雇わない生き方である「ひとり税理士」として活動しています。

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