2017年度の税理士試験の合格発表まで、あと一週間となりました。
初受験の方もいれば、官報合格をかけている方もいるでしょう。
受験生にとっては胃が痛くなる時期です。
税理士試験は一見一方通行のようですが、試験とは相手あってのものです。
何事もしっかりと相手(出題者)を知ることが大切です。
※長崎市の四海樓より
国税庁の「出題のポイント」は宝の山
税理士試験は試験後に回答用紙が返却されず、そして配点、模範回答も公表されておりません。
唯一公表されているのが国税庁ホームページ内にある「税理士試験出題のポイント」です。
↓このページ
このページですが、私は受験生時代、受験する科目については暗記するほど読み込み、そして考え抜きました。
税法科目に関しては理マス(TACだったので)に貼り付けて、過去に出題されたところを出題者の意図に沿うように学習したり、模試で出たりする都度、本試験だったらどういう出し方をするのか考えていました。
特に働きながらの勉強だと、専念している受験生に勉強時間の多さで勝つことは出来ません。
限られた勉強時間で合格するには ”考える” ことが非常に大切です。
自己中心の答案だと的外れになることも
人は悲しいことに”思い込み”の強い生き物です。
税理士試験も例外ではありません。
自分が「こうだっ!」と思った回答でも、全く的外れなことも少なくありませんし、税理士試験の本試験ならば尚更です。
TACや大原などの予備校の模試であれば、日常受けている講義をもとに出題されていますので、出題者と回答者の意思が相違することは少ないでしょう。
しかし、本試験は予備校の講義をもとに作成している訳ではありません。
そこで本試験出題者の意図や狙いを理解するのに一番うってつけなのが、「税理士試験出題のポイント」です。
例として今年度の「事業税」のポイントを見てみましょう。↓
全文表示させるとだいぶ文字が小さくなってしまいますが、試験の情報が満載!(国税庁にしては!)
科目によって情報の多い少ないはありますが、国税側からの数少ない情報ですので、これを活用しない訳にはいきません。
個人的には働きながらの受験でもあったので、出題傾向を自分なりに分析して予備校とは違ったヤマを立てたりして遊んでいました。
どの試験もそうですが、特に税理士試験の記述問題においては、”出題者の狙いや意図をしっかり汲むこと”、そして出題者を「まさにこれを聞きたかった!むむ!」と唸らせるような回答をすることがものすごく大切です。
そのためにも、予備校で模試を受けた後、過去問と照らし合わせたり、ポイントを外さず的を射る回答が出来たかどうか確認する必要があります。
予備校の模試において、ただ模範回答通り書けたとしても本試験では中々そう上手くいきません。
そういった訓練は次回の本試験までまだまだ出来ますので、興味のある方は是非試してみてください。
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【編集後記】
トランプ大統領のイスラエル発言により、世界が揺れています。
エルサレムは古い歴史がありますが、近年においては大国の三枚舌外交(フサイン=マクマホン協定/サイクス・ピコ協定/バルフォア宣言)の影響もあり、現在は非常に複雑な環境に置かれています。
その状況の最中、第三者であり原因をつくった国の一つでもあるアメリカの現職大統領のこうした発言は、いかがなものでしょう。
確かに「イスラエルの首都をエルサレムに」は選挙公約の一つではありました。
が、突拍子もなく実行するあたり、よほど焦っているのかもしれません。
ロシアゲート問題もありますし…。
実際に大使館をエルサレムに移動するかは分かりませんが、現実としては厳しいでしょう。
戦争を経て拡大を続けてきたアメリカ。
そろそろアメリカ国民も、そういった拡大の限界に気付いてきてるのではないでしょうか。
【昨日の心・技・体】
心:読書(フリーランスSEとして生きる道/三好康之)
技:なし
体力:@自宅トレ
・インナーマッスル×3セット
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