現代の働き方は、近い将来も同じ状況が続いていくのでしょうか。
近代における圧倒的なテクノロジーの変化により、その生態系も変わっていくのかもしれません。
※桜島より
フリーランスの台頭
現在、アメリカ全体の就業人口の3分の1を占めているフリーランス。
今後、どの組織にも属さず自身の専門性のみで働くこういったフリーランス(ここでは、誰にも雇われず雇わない自営業、一人社長を総称して「フリーランス」とします)の割合は、世界規模で増加していくことになるでしょう。
当然大企業がなくなる訳ではなく、むしろ世界規模の再編が行われ、より巨大な企業が誕生している可能性が高いとも言えます。
ただ、近年において企業とフリーランスの結びつきは、従前よりどんどんと緩くなってきているように感じます。
インターネット関連のテクノロジーが進化した結果、今後は、よりオンライン上でごく簡単に専門性の高い仕事が相互でできるようになることは間違いないでしょう。
「会社」と「働き手」の関係性
そこに影響されるのが、その企業(会社)に属している正社員(働き手)です。
利益を追求するのが至上命題である企業においては、ローコストで高いレベルのものを仕入れることが出来るのであれば、当然そちらに流れが向かうでしょう。
今後、正社員は外部にいる(好きなことを好きな時間に自由にやっている専門性の高い)フリーランス達と、間接的に競争していくことになるのかもしれません。
そうなると、現代のように会社の名前で勝負する時代ではなく、自分の名札で勝負する時代がやってくるでしょう。
フリーランス同士で結びつくコミュニティの拡大
また、働き方は「企業とフリーランス」のみでなく、「フリーランスフリーランス」としても、大きく変化するのかもしれません。
現代までは、イチ企業が、原材料の調達から加工、販売まで全て行っていましたが、それぞれのフリーランス同士が結びつき相互協力すれば、いつでも新しいものをスピーディーに誕生させることが出来ます。
こういったプラットフォームは年々進化していて、フリーランスの活躍の場を拡大しています。
会社に雇われずビジネスを行い、モノやサービスをつくり出し、お互いに商取引を行うことが気軽に出来る時代がやって来ています。
そういった働き方が当たり前になる未来においては、「何を買って、どんなものを所有するか」といったことよりも、「何を創造して、自分をどうやって表現するのか」といったことに、人は幸福を求めていくのかもしれません。
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【編集後記】
昨日、アインシュタイン(1921年にノーベル賞を受賞した物理学者)が来日して東京の帝国ホテルに滞在した際、メッセージを届けに来た日本人の配達人にチップ代わりに渡した2枚の手書きメモがエルサレムで競売にかけられ、手数料と合わせて156万ドル(約1億7700万円)と24万ドル(約2700万円)で落札されました。
さすがアインシュタイン、手書きのメモであってもその内容はとても深いものです。
156万ドルで落札されたメモには、
「静かで節度のある生活は、絶え間ない不安に襲われながら成功を追い求めるよりも多くの喜びをもたらしてくれる」
と明記され、
24万ドルで落札されたメモには、
「意志あるところに道は開ける」
と明記されていたそうです。
現代の社会を予期したような、アインシュタインの哲学をよく示していると思います。
周りに流され、それが当たり前のように生活してしまうと、気づかないことが数多くあります。
そんな時は一度立ち止まって、自分にとっての幸福がどんなものか、アイシュタインのように一言メモでさらっと書けるようにしておくといいのかもしれません。
【昨日の心・技・体】
心:読書(キミは松井か、イチローか。―野球革命 4スタンス理論/廣戸聡一)
技:なし
体力:@自宅トレ
・シャドーピッチング×100
・ディップス×3セット
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