「フェアプレーの精神」
この言葉はスポーツでよく使われる言葉ですが、スポーツのみではなくビジネスとしても、そして人生の軸としても通じる言葉なのかもしれません。
※オアフ島より
「フェアプレーの精神」
「スポーツマンシップは武士道のことなり、武士道の要諦は人の弱みに付け込まないことである」
「日本野球の父」と呼ばれ、そして早稲田大学野球部創設者でもある安部磯雄先生(以下「安部先生」)のお言葉です。
社会に出ると忘れてしまいがちな「フェアプレーの精神」。
むしろIT社会、そしてAI社会に突入する今後の社会にこそ、その精神が必要になってくるのかもしれません。
人の弱みに付け込んで儲けるビジネス。イーブンな立場でないことを利用して上から目線で行うビジネス。
業界によっては、まだまだこういった慣習が残っているところもあるでしょう。
しかし、AIが発達するにつれて、「人と人とのつながり」や「信頼」がビジネスで最も重要な要素になっていくと考えられるため、そういったビジネスはいずれ淘汰されていく可能性が高いのではないか、と思っています。
日本人の元来持っている武士道精神は、フェアプレーの原型です。
精神の原点回帰が、日本経済復活の源になるのかもしれません。
強い相手に勝つ、そこに自分の成長がある
安部先生が、明治38年に早大野球部が行ったアメリカ遠征で得てきた戦術や技術を、帰国後、他校に惜しみなく教示したことは有名な話です。
他校のコーチまでされたそうです。
そういった安部先生の基本哲学の中で、私自身最近忘れがちだった次のような信念があったので、ここに記録をしておきます。
「スポーツマンは勝敗などを眼中におく必要がないこと、全力を尽くして遂に敗れるということは、結局自分の実力が足りないのであって何ら恨むべき所ではない。
強いものが勝ち、弱いものが負けるということは人生の原則であって、当然のことである。
負けたものは更に一層の努力をすればよろしいのであって、スポーツマンはあくまで自分が強くなることを考えて、少しでも相手の弱くなることを希望するような卑怯な心を起こしてはならない。
弱くなった相手に勝つことは当たり前のことであって、自ら強くなって相手を倒すことがスポーツマンの本懐であるのみならず、公平な競技の精神、すなわち「フェアプレーの精神」もそこにある。」
実社会において、たとえ無意識であったとしても、相手の弱点や無知を利用してビジネスを考えてしまうことがあると思います。
そんなときこそ、そういった弱点や無知を一緒に補って共に成長できるような関係を築いていく。
小さいことではありますが、そういった社会になっていけば、日本人として人生の幸福度はどんどん上がっていくのかもしれません。
私自身、税理士を目指した初心を忘れないように、日々精進をしていきたいと思います。
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【編集後記】
今朝、また北朝鮮からミサイルが発射され、日本を横断し太平洋上に着弾しました。
今回のミサイルは、飛距離が3700キロということで、アメリカ領であるグアムも十分射程圏内であることを実証した形となりました。
人の国をまたいでミサイル実験をする国は、北朝鮮くらいしかありません。
北朝鮮の現状はかなり切羽詰まった状態であると考えてよいでしょう。
そして、アメリカ、日本、韓国と対話で解決するのもほぼ不可能でしょう。
北朝鮮に対する経済制裁が進んでいますが、極限まで追い込まれた場合、どんな行動を起こすか予測がつきません。
北朝鮮の軍事力を考えると、東京のピンポイントの場所を狙って着弾させることも十分可能と思われるため、核爆弾ではないにしろ、日本に着弾した場合は尋常じゃないほどの被害になることは間違いありません。
北朝鮮が長期的な戦争を考えているのであれば日本にある米軍基地、若しくは自衛隊基地を狙うと思われますが、全面戦争になったら勝ち目がないのは自身でも分かっていると思うので、そうなると狙うのはやはり東京なのかもしれません。
1945年の終戦以降、すっかり”戦争”を実感できない社会になりましたが、その社会も終わりをむかえてしまうのでしょうか。
太平洋戦争開戦時の国民はどんな心境だったのか。
今回の北朝鮮との関係のように単純比較はできませんが、当時の日本国民の精神の強さを改めて感じる今日この頃です。
【昨日の心・技・体】
心:読書(続 税理士のための百箇条/関根稔)
技:なし
体力:@自宅トレ
・肩インナーマッスル×3セット
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