現在、AI(人工知能)に関する多くの情報が流布されています。
だいたい述べられていることは同じような内容ですが、それらの中には利権の絡んだ情報などもあるので、それらを真に受けず自分で考えることが重要です
※京都の夕暮れ
人間の仕事が奪われる?
これは多くの研究者や評論家の間でよく言われていることですが、そもそも「人間の仕事」の定義が曖昧すぎて、この言葉を聞く度に “とりあえず言っとけ感” を感じてしまいます。
たしかにそれはそうでしょう。
18世紀の産業革命時もそう言われてましたし、私たちの仕事や生活を楽にさせることを目的として常に開発・研究されているものなので。
そもそも「AIに人間の仕事が奪われる」と声高に叫ぶ前に、自分が行っている今の仕事が「人間しかできない仕事」なのか、「人間がやるべき仕事」なのか、「人間がやる必要のない仕事」なのか、一つ一つ冷静に考える必要があります。
自分自身でそれぞれの仕事の内容を考え抜き、その結果「人間がやる必要のない仕事」と判断した場合は、その仕事を「人間しかできない仕事」や「人間がやるべき仕事」にどうやってシフトしていけばいいか、それとも仕事自体を変えるべきなのか、さらに落としこんで考えることが必要です。
重要なことは「AIに仕事が奪われる」という言葉で思考を停止させず、そこから今の仕事、そして今後の人生をどう考えるか、なのではないでしょうか。
税理士界における『AI』
『AI』は税理士の未来にも非常に大きな影響を与えるでしょう。
例えば、各税法の条文や判例、通達を基にした解釈、判断など、事業活動していく上で生じ得る疑問に対する回答は、ある程度AIが答えられるようになると考えられます。
また、会計帳簿の入力、請求書の発行や発送、支払の振込送金、などもAIが判断し自動化していくものと思われます。
そう考えると、今、税理士事務所や会計事務所が提供している事務的サービスの多くはAIに代替されることになるでしょう。
これが20年後にやってくるのか、それとも5年後にやってくるのかは分かりません。
ただ、遅かれ早かれ必ずその時代はやってきます。
ここで必要なのが、今自分が行っている仕事を「人間しかできない仕事」、「人間がやるべき仕事」、「人間がやる必要のない仕事」に分けて、いずれAI化されるであろう「人間がやる必要のない仕事」に将来依存することがないよう、「人間しかできない仕事」、そして「人間がやるべき仕事」とは何かを自分自身で考えぬき、その考え抜いた結果定めた軸を基に、自己を成長させていくことではないでしょうか。
つまり「仕事が奪われる」のではなく、AIができる仕事なのであれば、本来人間がやるべき仕事ではなかった、それならばAIを利用してより高いサービスを提供できるようにすればよいだけのことです。
AIがいくら進化しても人と人のつながりは決して無くなりません。
むしろ本来人間がやらなくてよい仕事をAIがしてくれるようになるのであれば、人はより人らしく生きていけるようになるのかもしれません。
「原点回帰」
AI革命を経て、人間本来の『人と人とのつながりの時代』が戻ってくるのかもしれません。
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【編集後記】
昨日、原子力規制委員会の田中俊一委員長がした発言につき報道陣から指摘をされ、その後、その発言が「不適切だった」と田中氏が釈明したとのことです。
その問題の発言ですが、彼が言いたかったことは、”北朝鮮のミサイルは、原発施設に落とすより東京の真ん中に落とした方が効果的”というものです。
その通りだと思います。
おそらく北朝鮮もそう考えているし、実際そう行動するでしょう。
ピンポイントで原発施設を攻撃するよりも、東京の中心を狙った方が戦術上も効果が高いのは明らかです。
昨今、種々の発言に対し、その中での言葉の使い方や、各人の言葉の受け取り方で、直ちに指摘・謝罪するケースがよく起きています。
もちろん明らかに失言している人(政治家)もいますが、全体の話の内容やその人の立場、置かれている状況、などを考慮して、その発言が本当に失言なのか判断していかないと、自分の考えを言えなくなり、他人に迎合されるようなことを発言する人ばかりになってしまいます。
私たちがそういった記事や報道にいちいち反応せず、そう関心を示さなければ、もっと有用な情報が流れてくるようになるでしょう。
私たちが望んでいるからそういう情報が流れてくる、そう考えると変わらなくてはならないのは、私たち自身なのかもしれません。
【昨日の心・技・体】
心:読書(自力と他力/五木寛之)
技:なし
体: @自宅トレ
・腹筋トレーニング×2セット
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