あなたの会社は、何を目的として活動をされていますか?
「売上高」でしょうか、それとも「利益」でしょうか。
そんな方はいったん立ち止まって、本来の目的を考えてみてもいいかもしれません。
※サイアム・パラゴン内の展示の一部
「生き続ける」ことが第一の目的
このご時世、「売上至上主義」や「利潤至上主義」を掲げる経営者は少なくなってきていると思いますが、ときには方向性を見失ってしまうものです。
売上や利益を会社の第一の目的としてしまうと、遅かれ早かれ倒産の憂き目に合ってしまうでしょう。
また、それが社員に還元されなければ、彼らもモチベーションも上がらずシラけてしまいます。
当然、会社を経営していく上で「売上」も「利益」も必要なものであり、とても重要なものです。
ただし、それらは「会社を存続させるため」の “手段” であって、”目的” ではありません。
利益という数字のために、身を粉にして働いている人などいないはずです。
数字化すると本来の目的を見失う
全ての会社に共通した “目的” の一つは、自社のビジネスを通じて人びとの暮らしをもっとよくするために貢献すること、でしょう。
しかし、ここに数字が入ってくると、たちまち目的が違う方向に進むケースが多くなります。
「効率化」を合言葉に、競合他社との競争優位性、利益の向上、人材の最適化、など全て数値化し、それを達成させることが目的となってしまいます。
お客様に提供するサービスを数値化することはなかなか難しいため、こうした分かりやすい数字を用いてアドバイスするのがコンサルの仕事でもありますが、これってどうなんでしょう。
100年以上の歴史を持つ企業の80%は日本企業と言われています。
これまでの日本企業は、会社の目的や理念をしっかり持ち、数字はあくまで目的達成のための手段として利用していました。
欧米式経営スタイルの流れを受け短期的な利潤追求のため、その「数字」を目的としてしまった結果、上場廃止となっている会社も年々増えているように思えます。
会社は「人」で成り立っています。
その「人」を「数字」で管理していては、会社の財産である「人間味」がどんどん失われていくでしょう。
これから急速に発達するAIの技術革新により、数字が得意なAIが持ち得ない、こうした「人間味」のある会社がより重要な存在になっていくのではないでしょうか。
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【編集後記】
ニューヨーク・ヤンキースにアーロン・ジャッジという選手がいます。
彼はまだルーキー(25歳)ですが、本日時点で打率333(アリーグ1位)、本塁打27(アリーグ1位)、打点62(アリーグ1位)と3冠となっています。
メジャーの将来を背負って立つ、またまたすごいスター候補の選手があらわれました。
身長は2メートルを超え、高校時代は野球以外にもアメフト、バスケットボールでも活躍。
NFL(アメフトのプロリーグ)にいく能力もありましたが、MLB(メジャーリーグ)を選んだようです。
彼のプレーや立ち振る舞いを見ていて一番感じるのが、 ”爽やかさ” です。
気軽にサインに応じたり、審判のコールにも文句を言わず、しかしうちに秘めた闘志(オーラ)は感じる。そんな選手です。
質実剛健とは、まさにこのことか!と思わず唸りました。
ちなみに、先日ダルビッシュ選手から三振をとられた際に、ジャッジ選手は微妙に”ニヤッ”としていましたが、このとき「現時点では完敗だな。だけど次は打てるはず」というジャッジの心の声が聞こえてきました。
スポーツ選手は、スター選手ほど謙虚で質素で飾り気がありません。
今の日本のプロ野球で言うと大谷翔平選手がそれに近いのかもしれません。
自分がアーロン・ジャッジ選手から野球の技術的なことは何も学ぶものがありません(次元が違い過ぎて)が、野球に対する心構えや姿勢などは、年下と言えど学ぶことが数多くありようです。
ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手。
野球に興味がなかったとしても、是非覚えておいて欲しい選手の一人です。
【昨日の心・技・体】
心:読書(アリさんとキリギリス 持たない・非計画・従わない時代/細谷功)
技:なし
体:自宅トレ
・腕立て伏せ×2セット
・腹筋×2セット
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