「志を立てるためには人と異なることを恐れてはならない」
吉田松陰の有名な言葉です。
日常生活で忘れがちな大切な教えなので、自戒の意味も込めて文章にしてみました。
「ノット・ノーマル」を目指す
「ノーマル」
プラスの意味でもマイナスの意味でもどちらでもない言葉。
現在、世界の人口は約74億人とされておりますが、全く同じ人間など一人もおりません。
世界中の人たちに、それぞれ74億通りの考えや想いが存在しています。
ただ、時代時代にあった「ノーマル」が世の中には存在しています。
私たちはその「ノーマル」が当たり前と考え、日々生活をしています。
生活のために「ノット・ノーマル」であることを恐れ「ノーマル」であり続ける、こういったこともよくあるでしょう。
しかし、次の時代にはそれが「ノット・ノーマル」になる可能性があります。
歴史を鑑みると、いつでも次の時代は「ノット・ノーマル」である人間が作り出しています。
この「ノット・ノーマル」であり続けるためには、志を高く持ち、そしてその自分の信念を貫く「軸」が必要となってきます。
当時、吉田松陰の思想は明らかに「ノット・ノーマル」でした。
しかし、吉田松陰はその「軸」が非常に強固なものであり、どんな権力や暴力に対しても決してブレることはありませんでした。
その29歳で没した若い青年が貫き通した「軸」の上に、150年以上経った私たちは生活しています。
他人が決めた常識の中で生きていては、こういったことは成し遂げられません。
今後、日本は外交面においても経済面においても厳しい局面に立たされることが多くなるでしょう。
「ノット・ノーマル」な日本人が少しでも増えれば、きっと日本の将来は明るくなるはずです。
人生は約30,000日。悔いのない人生を
「志を立てるためには人と異なることを恐れてはならない」というのは、以下の詩の一部です。
全文を読むと、言葉の意味をより深く知ることができます。
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立志尚特異 (志を立てるためには人と異なることを恐れてはならない)
俗流與議難 (世俗の意見に惑わされてもいけない)
不思身後業 (死んだ後の業苦を思い煩うな)
且偸目前安 (目先の安楽は一時しのぎと知れ)
百年一瞬耳 (百年の時は一瞬にすぎない)
君子勿素餐 (君たちはどうかいたずらに時を過ごすことなかれ)
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軸を貫こうとすると、時には馬鹿にされることもあるでしょう。
私はそれでいいと思っています。
人生は約3万日。あっという間に過ぎてしまうこの一生を、自分の軸を貫き生きていく。
それが一度しかない人生の、本来の生き方なのではないでしょうか。
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【編集後記】
「空飛ぶ車」
いまのところアニメや映画の中でしか見たことないものですが、世界のトヨタが東京五輪までに完成を目指しているそうです。
もちろん実用化、そして大衆化させるにはもっと時間を要し、あと30〜40年程度かかるそうですが、もっと早く実現されるかもしれません。
こういった時代の変化は、今後革新的に進んでいくことは目に見えていますが、そのスピードに追いつかないのが「法律」です。
いくら技術革新が起こり実用化が進んでも、法律がきちんと整備されていなければ、それらは有効に活用できなくなります。
「法律」と言えばキングダムの最新刊を読み、ハッとさせられた言葉がありました。
「法」について、秦国の後の宰相である李斯は、
「法とは願いだ。国家がその国民に臨む人間の在り方の理想を形にしたものだ!」
法に反するものに対する刑罰、それらはあくまで「手段」であり、それは法の真の目的ではない、ということ。
つまり法は受動的なものであってはならず、主体的なものでなければならない、ということになるのでしょう。
現代には憲法学者や法律学者がたくさんいらっしゃいますが、私たち含め戦後に生まれた人は、すでに憲法、そして法律が存在していた時代に生まれています。
日本国民として、それらはもちろん「守らなけらば」なりません。
ただ、現行の憲法は残念ながら、日本国民の主体的な「日本をこうしたい」という理念の元に作成されたものではありません。
私たち日本人が「日本をこうしたい」という願いを込めたものを、真の日本の憲法にすることが理想ではありますが、それは現状厳しいでしょう。
聖徳太子が作ったとされる「十七条憲法」。
私たちは先人たちの想いを、もっと学び直す必要があるのかもしれません。
【昨日の心・技・体】
心:読書(言われた仕事はやるな! /石黒不二代)
技:なし
体:腹筋トレーニング×2セット