月が明けたら即時に自社の経営分析をしている、そんな「リアルタイム会計」を導入している会社はまだまだ少ないでしょう。
特に会計業務を税理士事務所に依頼をしている場合は、結果が出るまで2週間〜1ヶ月ほどかかってしまう場合が多いと思います。
しかし、小さい会社こそ「リアルタイム会計」を取り入れて、他の会社よりも早めに手を打つことが重要です。
会計帳簿の作成
どの会社でも必ずしなければならない会計業務(日々の帳簿付け)ですが、大きく分けると
①全て自社で行う
②一部税理士事務所に依頼する
③税理士事務所に丸投げする
の3つの選択肢があると思います。
いずれにもメリットとデメリットがありますので、一概にどれが良いとは言えません。
会社の現状や収益構造、お金周り、利害関係者、など様々な要因から判断して決めるべきでしょう。
一番怖いのは、それらを何も考えずに決めてしまうことです。
特に税理士事務所へ代行する場合は、自社にとって会計上のどの数値をどれくらいのタイミングで知るべきなのか、そのためにはどの会計ソフトを使って、どこまで自分で出来てどこからが出来ないのか、を明確にしていく必要があります。
「リアルタイム会計」を実現するには
では実際にリアルタイムに会計の数値を把握するには、上記のうちどれを選択すればよいのでしょう。
①全て自社で行う…リアルタイム会計可能。ただしある程度の知識が必要で、かつ日頃からマメに会計データを作成していく必要がある。
②一部税理士事務所に依頼する…リアルタイム会計可能。ただしクラウド会計やドロップボックスなどを活用し、日頃から資料の共有ができる環境が必要。
③税理士事務所に丸投げする…リアルタイム会計は難しい。丸投げの場合は、月1,2回の資料のやりとりで行われるケースが多く、かつ会社内の細かな取引まで把握出来ないため、即座に会計データを完成させることは困難。
税理士事務所の担当者が毎月月初にその作業のみに終日没頭し、かつ不明事項が全くなければ、なんとか可能か。
つまり、リアルタイム会計を実現させるためには、①か②であることが現実的でしょう。
ちなみに②の一部依頼というのは、例えば、会計データに取り込めるエクセル資料などをうまく活用し、会社と税理士事務所が共同して会計データを作り上げていく、といったような形になります。
まとめ
小さな会社はスピード勝負です。
通常の会社よりも2週間〜1ヶ月早く手を打つことで、手遅れになることを防ぐことも出来ます。
ここで毎月の推移を確認したい指標としては、以下のようなものがあります。
・総資本回転率
・総資本経常利益率(ROA)
・売上高営業利益率
・労働生産性
・売掛金回収日数
・流動比率
・自己資本比率
・経常安定率
・在庫の回転日数
・仕入債務回転日数
・運転資金不足日数
・余裕率
会社の業態によってチェックする経営指標が異なってきますので、自社にとってどの指標が必要なのか選ぶことも大切です。
これらの経営数字をグラフ化して毎月の推移を確認していくだけも経営感覚が養われていくはずです。
こういったことを考えたことのない経営者の方は、顧問の税理士をうまく活用し、今は攻めるべきなのか守るべきなのか、を常に考えていくことが重要です。
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【編集後記】
本日(6月1日)より大手企業の新卒採用が解禁となったようです。
(「解禁」という言葉に違和感がありますが…。ボジョレーみたい)
また街中にあの同じようなスーツを身にまとった(買わされて着させられた)大学生が増えていくことになります。
就職活動に関しては、それ専用のサイト、アパレル、各種コンサルティング、セミナー、メイク、写真、などなど、就職活動自体がすでに一大産業となってしまっているため、今後もずっとこの形式でいくのでしょう。
ネットから目ぼしい企業にエントリーをして、ひたすら面接を受けに行く。
私たちの時代はそんな感じだったのですが、今も同じなのでしょうか。
今の時期は、喫茶店で仕事をしているとよく就職活動中の大学生の声を耳にします。
それを聞いていると表の顔と裏の顔がよく分かります…。
採用する側もある程度は分かっていると思いますが、実際に耳にするとショックかもしれませんね。
私も就職活動は大手企業を中心に回っていたのですが、中には流れ作業的にくだらない(失礼!)質問をされ続けたこともありました。
そんなときは、逆に面接官に対して「御社の強みは何ですか?」とか「御社は業界の中で今後どのような方向を目指してますか?」などいろいろ質問してしまったことがあります。
はっはっはーと言われてごまかされましたが。当然落ちました…(-_-;)
企業の中核となる人事、その人事が自社の強みや将来の展開を全く考えていない企業には行きたくなかったので、とりあえず聞いてみたのですが、答えてもらったことはなかったです。
就職活動はお見合いと言われることもありますが、大学生はあくまで「選考される側」です。
大学生と企業がイーブンにならなけらば、とてもお見合いとは言えないでしょう。
面接でお互い対等な状態で質問をし合える環境でないと、イーブンではありません。
大学生には企業内部の本当の情報は分かりません。どの企業にも必ずマイナス点はあります。
そのマイナス点を納得した上で入社をしないと、即退職という結果にも繋がってしまいます。
いつかコーヒーを飲みながらお互いの本音で話し合える面接を。
そんな面接が普通になってくれたらいいなーとコーヒーを飲みながら密かに思ってます。
【昨日の心・技・体】
心:読書(図解 いちばん親切な相続税の本/内田麻由子)
技:なし
体:@ティップ.クロス TOKYO 渋谷
・SPINNING45
・腹筋トレーニング×2セット
・前腕トレーニング×2セット