人生には必ず上り坂と下り坂がある。「人間万事塞翁が馬」を知る

どんな偉人も、右肩上がりで上昇し続けた人生ではありません。

人生山あり谷あり。
ありきたりの言葉ですが、非常に重要な言葉でもあります。

※某所屋内プールより

 

「人間万事塞翁が馬」を知る

「人間万事塞翁が馬」

これは有名な中国の故事成語なので、ご存知の方も多いかと思います。

ちなみに次のようなエピソードから生まれたものです。

昔、中国に一人の老人が暮らしていました。
ある日、その老人の馬が逃げてしまいました。気の毒に思った近所の人たちは老人を慰めました。ところが老人は
「このことが幸福にならないとも限らない」
と言いました。

すると、しばらく経ったある日、逃げた馬がたくさんの馬を引き連れて帰ってきたのです。近所の人たちはお祝いを言いましたが、老人は意外にも
「このことが災いにならないとも限らない」
と言いました。

そしてその言葉通り、老人の息子はその馬から落ちて足の骨を折ってしまったのです。慰める近所の人たちに対し、老人は再び言いました。
「このことが幸福にならないとも限らない」

やがて隣国が攻め込んできました。若者はすべて戦争に駆り出されてしまい、ほとんどが死んでしまいました。しかし足を負傷していた老人の息子は戦争に行かずに済み、命が助かったのです。

このことから「禍福というのはまったく予想できないもの」という意味で「翁が馬」という言葉が使われるようになりました。

「人間万事塞翁が馬」ということを常に心得ておかないと、目先の出来事や問題に一喜一憂してしまい、心が急上昇したり急降下したりと精神の安定性を、いつまで経っても持つことができなくなってしまいます。

 

安定した精神を身につける

現在が成功し安定した状態であっても、次に下り坂が待っていると考えると不安に苛まれるかもしれません。

しかし上り坂を登ったら、次には必ず下り坂が訪れるものなのです。

そのことが腹に落ちていれば、現在が成功した状態であったとしても、安定した精神を保つことができるでしょう。

逆に下り坂を下りきったら、次には必ず上り坂が訪れるものです。

このパターンを分かるようになると、たとえ高い壁にあたったとしても必ず突破できると確信することができるでしょう。

上り坂があることが分からずに、壁の前で立ち止まってしまったり引き返してしまっては、せっかく待っている上り坂に登ることすらできません。

日本を支えてきた先人たちは、例外なく、度重なる不幸に見舞われてもそこから必死に這い上がって成功を収めてきました。

「人間万事塞翁が馬」このことを心に刻んでおけば、何が起きても泰然自若として軸のブレない人生を歩むことができるでしょう。

 

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【編集後記】
2020年の東京オリンピックに向けて、世界標準に合わせたタバコの受動喫煙対策が進められています。

厚労省の発表した推計データによると、年間約1万5千人が受動喫煙が原因によって死亡しているとのことです。

このデータが正しいか否かは置いていて、禁煙者にとって喫煙者の吸っているタバコの煙を吸うことは、決して気分のいいものではありません。
歩きタバコをしている人の後ろには行かないようにしています。

喫煙したことがないので喫煙のメリットはよく分かりませんが、これだけ値上げや規制をしても吸い続ける方がいるということは、それなりにメリットもあるのでしょう。

喫煙が悪い、ということではなくて、他人に被害や影響を及ぼさないようにする必要はあると思います。

例えば、健康面で言うと、体を悪くしてして病院に通えば税金(医療費)の負担や家族が世話する負担も増えます。
仕事面で言うと、就業中に喫煙のため仕事を抜ければ仕事時間もロスし、周りとの平等性に欠けてしまうでしょう。(1本2分として1箱吸ったら約40分の時間ロス。3分だったら60分)

将来的には今よりもっと喫煙者にとって厳しい環境になることは間違いないので、今回のオリンピックによる受動喫煙対策を期に、iQOSなどのグッズを活用しながら徐々に禁煙への道へ進んで行く方が増えて行くことを願っております。

 

【昨日の心・技・体】
心:読書(戦わない生き方 /横山信治)
技:米国公認会計士の試験勉強
体:@ティップ.クロス TOKYO 渋谷
・SPINNING45
・前腕トレーニング×2セット

 

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この記事を書いた人

1978年9月 茨城県水戸市生まれ、埼玉県春日部市育ち。
東京都渋谷区在住。愛犬は5歳、娘3歳。
趣味は、野球(毎週土曜日・日曜日)、愛犬の散歩。

雇われない・雇わない生き方である「ひとり税理士」として活動しています。

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